毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

一番分かりやすいビットコインの説明:野口悠紀雄氏「仮想通貨革命」より~試されるのは我々の常識

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

中央銀行なしでも通貨は機能する」

ビットコインは17世紀以前への回帰

 ビットコイン中央銀行の管理がない事を捉えて、通貨ではあり得ないという。また金なんどの物的資産の裏付けがないから、信用出来ないという。

しかし、金の裏付けや中央銀行による管理が通貨の必要条件かと言えば、そんな事はない。現金通貨は中世イタリアの両替勝で始まったが、このときすでに通貨は金貨ではなくまっていた。モノから情報に進化したのである。そして、17世紀までは、中央銀行のない通貨体制が続いた。ビットコインは、この頃の通貨によく似ている。だから、通貨革命とは、17世紀の体制への回帰だと言えなくもない。(4ページ)

 
ビットコインは数学的事実に依存している

「ある種の演算は、極めて大量の計算を要求する」という数学的事実に基礎を置いた極めて巧妙な方法だ。(25ページ)

ナカモト論文は、「一つの電子コインは、連続するデジタル署名のチェーンと定義される。」

としている、この簡素な言葉で、電子コインの本質が見事に説明されている。ビットコインは署名で受け渡しをしている。これは約束手形の裏書き譲渡の様なものだ。(68ページ)

 
ビットコインの一番分かりやすい理解~How Bitcoin works under The Hood

野口氏は「動画による一般向け説明、ブロックチェーンの説明が分かりやすい」(267ページ)

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How Bitcoin Works Under the Hood - YouTube

  1. ビッットコインは口座と現金に関する情報ファイルである。
  2. この情報ファイルを使える様にするには一定時間(10分)の時間がかかる。
  3. このファイルのコピーはBitcoinのネットワーク内にコピーされている
  4. 情報は分散されており、すべてのコピーを改竄するのは不可能
  5. 取引にはこのファイルを渡す
  6. ファイルには自分が受け取った前のファイルも付けてチェーンとして渡す。従って不正(二重使用、改竄)などをする場合は自分のファイルとその前のファイル(のその前のファイル)も改竄必要があり、不可能。

私は「情報を分散して保管し、流通の度に機密性が自動的に高まる様に設計されている。」

と理解した。ビットコインをわかりにくくしている点があるとすれば①信用が数学的事実に依存をする、②依中央銀行の存在を否定する、の2点が合算したものである。①は突き詰めれば解けない数学が存在する=不完全性、②中央銀行がなくても中世ヨーロッパでは商業が成立していた、この二つを考えればわかる。

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Bitcoin Market Capitalization2013年12月より中国政府により資金流出をおそれ、

中国の銀行のBitcoin関連業務が規制された。

 

蛇足

ビットコインは自分の常識への挑戦である。