毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

時間はどこで生まれるか?

一秒

初期の「秒」は、太陽が見かけ地球を廻る運動を基に定義され、太陽が1周する時間を24分割した太陽時を60分割して「分」、さらにこれを60で割り「秒」が決められ、結果として1日の86 400分の1が「秒」となった。その後地球の周期性の揺らぎから「秒とは、セシウム133原子の基底状態の2つの超微細順位間の遷移に対応する電子波の9192631770周期に相当する時間である。」と決められた。(Wiki)

 

時間はどこで生まれるのか (集英社新書) 橋元氏はSF作家。「人間が日常的に感じる時間の性質を解き明かそうと試みる。人間的時間と物理的時間を統合する、目からウロコの画期的な時間論」(本のそで、より)

一秒の定義はミクロ=量子の世界であり、不確実性と時間の可逆性の支配する世界である。一方これを何らかの秩序の中=マクロな関係においた時には時間が生じる。何らかの秩序とは何か?

われわれは、なぜ秩序に価値を見出すのか?それはわれわれが生命だからである。生命こそは秩序そのものであり、秩序なくしては存在しえないものなのだから。(117ページ)

時間を生むもの=遺伝子の情報

生命の秩序とは突き詰めれば「遺伝子の情報」の事であり、「遺伝子の情報」が存在するからこそ宇宙も含めすべてのものを理解されるべきものである。認識できる人間がいて初めて宇宙が存在し、時間が生れる、という事。この世に誰も人が居なければマクロには時間は流れない。

蛇足

子供にこの説明をしてみたい。