毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

「少なくとも最後まで歩かなかった。」村上春樹氏

ランナー

村上氏はランナーである。私は村上氏の最近の小説は読んでいない、そういう意味では熱心な読者とは言えない。村上氏はプライベートな事をあまり文章にしていないと思っていた。 

村上氏は小説と同じように走ることについて語るときに僕の語ること で簡素な文章で綴っている。小説を書き始めた時、同時に走り始めた事、走り続けると同時に書き続けている事、記録が伸びなくなった事、続ける事が目標になった事。村上氏の軌跡がここにある。

 

少なくとも最後まで歩かなかった。

もし僕の墓碑銘なんでものがあるとして、その文句を時分で選ぶことできるのなら、この様に刻んでもらいたと思う。

村上春樹

作家(そしてランナー)

1949-20**

少なくとも最後まで歩かなかった

今のところ、それが僕の望んでいることだ。

(254ページ)

蛇足

毎日続ける事を習慣といい、毎日続ける事で何かを達成する事を「累積戦略」と呼ぶ。

私も記録を目指すのではなく、続ける事を目標にしようと思う。トライアスロンを何年続けられるか、考えたいと思う。