毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

10月4日  698年薬師寺完成

旧暦の10月4日、文武天皇2年(ユリウス暦698年11月12日)天武天皇の発願による藤原京薬師寺が建立した日。(ウィキペディア)

 世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)

岡田氏は中国史満州史、モンゴル史、日本古代史の研究家。

歴史とは文化である。

歴史とは、人間の住む世界を、時間と空間の両方の軸にそって、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で、把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営みのことである。(32ページ)

歴史のある文明

岡田氏はBC5世紀のギリシャ人へロードトスの「ヒストリア」と旧約聖書に源流を持つ地中海文明と、BC1世紀に中国漢の時代の司馬遷の「史記」に始まる中国文明が「自前の歴史文化を持っている文明」であり、そして歴史を持たない国、歴史を持つ文明の対抗として歴史を持った国があったと論ずる。日本最初の正史「日本書記」は、天武天皇が681年に編纂を開始した。

私が思った事

歴史の古さを競う事には意味がない、歴史はそれぞれの国と地域の文化であり、文化として歴史の前にも人間と時間と空間があったからである。ある日突然歴史がはじまる訳ではない、1300年前に薬師寺の歴史を知って感じた。

蛇足

薬師寺は平安遷都と一緒に現在の地に動いている、知りませんでした。