毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

宇宙図 ざっくりわかる宇宙論

文部科学省が作った宇宙図というwebがある。

http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/rule.html

サイトに掲載されている宇宙図の説明:この「宇宙図」は、最新の研究にもとづく宇宙の姿を、私たち人間を中心にして描いたものです。(一部抜粋)

ざっくりわかる宇宙論 (ちくま新書)  

 竹内氏は自ら「アマチュア科学者<兼>プロ作家」と言っておられます。サイエンス作家。この本で宇宙図を知りました。竹内氏の本とこのサイトのアニメーションを一緒に見ると臨場感を持って理解できる。

「宇宙論というのは、「この世界の秩序を理論的に考える学問」と言うことができそうです。」(はじめに 14ページ)

「宇宙論の歴史は、人類が、モノ的かつ具体的な思考から徐々に脱し、コト的かつ抽象的な思考へと飛躍する歴史だと言っても過言ではありません。」(おわりに189ページ)

 

 どうして宇宙論に興味を持つのか自分でもわからなかった。人は夜空を見つめるとそこに人知れぬ寂しさ、あるいは恐怖を感じる。NASAによって打ち上げたWMAP衛星の撮影した宇宙背景放射の写真(2003年)によって加速膨張する宇宙観が認識された。人は臨場感をもって情報に接する事で情報を認識し、恐怖を克服できるのだと気づかされる。