ストロマライト ~ 地球全史
素晴らしい写真集です。写真家の白尾元理氏が100枚の写真を厳選した。
地球の歴史46億年の痕跡を探し20年以上にわたって世界を旅をして写真をとった。
ストロマイトライトの海
27億年前に地球に酸素をもたらしたシアノバクテリアが成長したものがストロラトライトであり、何とオーストラリアに現生しているとの事である。ハメリンプールは通常の海水の2倍の塩分、通常の生物の生存には適さない、そこにストロラトライトが群生している湾がある。
ストロラトライトは27億年から20億年以上にわたって二酸化炭素から酸素を分離していった。現在の大気に占める酸素濃度は20%,酸素は27億年前からの蓄積なのである。
白尾氏はストロラトライトの地層の写真を撮る為に南アフリカにも足を延ばしている。数百メートルにわたる地層が数千年といいう長い時間と大量に酸素を形成させた事を写真が訴えてくる。
この数々の写真から27億年前の地球の状況をリアルに想像できる。それも机上の空論ではなく地層の中にその証拠が記録されている。この数十年で放射性同位元素、宇宙物理学の実績、コンピュータ解析などにより46億年の歴史がより明らかになりつつある。
この海を見たいとおもったら、こんなサイトがありました。
http://style.qantas.jp/area/wa/hikyo/ocean/stromatolites/
(カンタス航空の観光情報のサイトです。)