毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

イプシロンロケットと"めい王星"

2013年8月27日イプシロンロケットの発射予定が延期されたそうである。

イプシロンとは小型人工衛星打ち上げ用固体型ロケットで省コストを目指した国産ロケット。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

 イプシロンロケットとは関係ありませんが、子供からどうして冥王星は惑星ではなくなったの?と聞かれた。1930年に発見された冥王星が2006年惑星から準惑星に変更になって、現在の太陽系惑星は8個、すい・きん・ち・か・もく・どっ・てん・かい(・めい)です。私は冥王星も惑星として子供のころ教わっていた。理由はwebで理解をしたがついでに読んだのがこの本。

なぜ、めい王星は惑星じゃないの?―科学の進歩は宇宙の当たり前をかえていく 

 小学生高学年向けとの事だが私には全体を素早く理解するのに十分。

惑星の定義は3つ、①太陽の周りをまわっている、②質量が大きく重力で球形、③その軌道周辺に他の天体がない。

③の意味がよくわからなかったのだが本書P63の発見された太陽系外縁天体の広がりの図を見て把握できた。海王星の軌道の外側にある直径数十キロ~直径千キロ以上のものを外縁天体といいその数1,000個(2010年)だそうだ。

 著者の布施氏はハワイにある(日本の)国立天文台すばる望遠鏡で広報担当の研究者。すばるは世界でも有数の望遠鏡だがこれがハワイにあるとはしりませんでした。恥ずかしながらアメリカにあれば国立の意味はUSだと誤解をしていました。

 

 子供達と本を話題にしてテーマが広がっていく事が楽しい。そしてイプシロンロケットの成功をお祈りします。