最初の生命はアメーバなの?
生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)
高井研氏は地球生物学者や宇宙生物学者。2000年からハイパースライム仮説を提唱されています。「深海熱水活動域の地殻内の微生物が生息できる温度領域に、熱水から供給される水素や二酸化炭素に依存した最古の持続的清兵衛と同じような化学合成エネルギー代謝に支えられた超好熱性微生物生態系が残っているに違いない」P204
有人潜水艇しんかい6500で深海熱水域を探索されています。ハイパースライム仮説のロジックに「いかに生命共同体を持続させるエネルギーを確保するか?」「個の一つ一つの存続が重要なのではなく、その共同体を存続させること(とそのエネルギー論)が重要である」P168
最近新著をだしておられます。その中でご自分の視野を変化させた仮定について触れられています。現時点での局所的な環境と微生物の関係から地質学的な時間スケールと、地球規模の空間スケールの流れの中で環境と微生物の関係にシフトさせたそうです。科学者としての成長ストーリーとしても清々しい気持ちにさせてくれました。
僕が夏休みの自由研究をするのなら、このテーマもいいな、と思いました。