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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

粉ミルク、インスタントコーヒー、ミネラルウォーターを普及させたのは誰か?~『週刊ダイヤモンド 2016年 10/1 号凄いネスレ』

週刊ダイヤモンド 2016年 10/1 号 [雑誌] (凄いネスレ) 食の帝国、ネスレ 時価総額26兆円で世界13位に位置する超巨大グローバル企業。150周年を迎えた長寿企業で、赤字は創業来1度のみ。常に右肩上がりの成長を果たしてきた超優良企業である。 食のトレンド…

どうしてジャングルの破壊は終わらないのか?『生物多様性〈喪失〉の真実――熱帯雨林破壊のポリティカル・エコロジー』JHヴァンダーミーア氏×Iペルフェクト氏(2016)

生物多様性〈喪失〉の真実――熱帯雨林破壊のポリティカル・エコロジー 熱帯林、バナナのモノカルチャーと先進国をつなぐ環境破壊の原因ネットワークを描く。(2010) 熱帯雨林と生物多様性の重要性は誰でも気づくが、、、 新製品を生む可能性、炭素吸収源とし…

どうして西洋絵画には食のモチーフが多いのか?~『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』宮下規久郎氏(2007)

食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む (光文社新書) 宮下氏は西洋美術史の研究家、中世にキリスト教によって食事に神聖な意味が与えられると、食事の情景が美術の中心を占めるにいたる。(2007) 最後の晩餐 キリストの伸ばした左手の先には丸いパンが見…

納豆とは辺境食である!~『謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉』高野秀行氏(2016)

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 高野氏はノンフィクション作家、誰もが「日本独自の伝統食品」と信じて疑わない納豆。だが、アジア大陸には日本人以上に納豆を食べている民族がいくつも存在した。(2016) 納豆は辺境食 東は中国湖南省から西…

「蓼食う虫も好き好き」には医学的根拠があった~『おいしさの人類史:人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで』J・マッケイド氏(2016)

おいしさの人類史:人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで マッケイド氏はサイエンスライター、“味覚”5億年の壮大な歴史。(2016) 味覚は個人差が著しい 人間の味覚認知に大きな幅があるということは、五感の中で味覚をユニークな存在にしている。視覚、聴…

世界一有名な缶詰が教えてくれること~『ウォーホルの芸術~20世紀を映した鏡』宮下規久郎氏

ウォーホルの芸術~20世紀を映した鏡~ (光文社新書) 宮下氏は美術史の研究家、20世紀を代表する美術家であるアンディ・ウォーホル(1928-1987)は、なぜ缶詰を描いたのか?(2010) ポップアート 缶詰は19世紀初頭にフランスで発明され、19世紀末にアメリ…

塩と石油、共通点は”蜃気楼”~『 塩の世界史 - 歴史を動かした小さな粒』マーク・カーランスキー氏(2014)

塩の世界史(上) - 歴史を動かした小さな粒 (中公文庫) カーランスキー氏は作家、人類は何千年もの間、塩を渇望し、戦い、買いだめし、課税し、探し求めてきた。(2014、単行は2005) 塩は蜃気楼 地球上で塩のないところはないと言ってよい、だが20世紀に入っ…

塩と石油、共通点は”蜃気楼”~『 塩の世界史 - 歴史を動かした小さな粒』マーク・カーランスキー氏(2014)

塩の世界史(上) - 歴史を動かした小さな粒 (中公文庫) カーランスキー氏は作家、人類は何千年もの間、塩を渇望し、戦い、買いだめし、課税し、探し求めてきた。(2014、単行は2005) 塩は蜃気楼 地球上で塩のないところはないと言ってよい、だが20世紀に入っ…

胡椒は400年前”救いの象徴”だった~『胡椒 暴虐の世界史』M・シェーファー氏(2015)

胡椒 暴虐の世界史 シェーファー氏はサイエンスライター、人びとはなぜ、血眼になって黒胡椒を求め、命を賭してまで危険な航海に出たのか?血で赤く染まった胡椒の争奪戦(2015) 大航海時代は胡椒と共に ヨーロッパ大陸の人びとを未知の海での、見知らぬ地で…

世界で一番辛い料理はどこの国の料理か?~『トウガラシの世界史 - 辛くて熱い「食卓革命」』山本紀夫著

トウガラシの世界史 - 辛くて熱い「食卓革命」 (中公新書) 山本氏は民俗学の研究家、新大陸から伝わった当初、「犬が食べると死ぬ」「大毒である」と言われた魔の香辛料が世界中に普及し、食卓革命を起こした。(2015) 中南米最古の作物 アメリカ大陸におけ…

改めて思う、不足とは配分の問題である~『牛肉資本主義―牛丼が食べられなくなる日』井上恭介氏(2015)

牛肉資本主義―牛丼が食べられなくなる日 井上氏はNHKの番組プロデューサー、リーマンショックの後、 息を潜めたかにみえた「マネー資本主義」。 このグローバルマネーが次のターゲットに選んだのは、「牛肉」だった。(2015) 穀物はだぶついている 2015年9…

コロンブス交換という言葉を知っていますか?~『ヨーロッパの舌はどう変わったか―十九世紀食卓革命』南直人氏(1998)

ヨーロッパの舌はどう変わったか―十九世紀食卓革命 (講談社選書メチエ) 南氏はドイツ近代史の研究家、十九世紀、ヨーロッパの食卓に未曾有の変動が起きる。植民地からの誘惑の味、コーヒー・砂糖。科学の福音、缶詰。テーブルマナーの洗練、美食大衆の誕生。…

飢餓を克服した人類は都市化をすすめる~『食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史』R・ドフリーフ氏(2016)

食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史 ドフリース氏は持続的開発モデルの研究者、科学力と創意工夫で生産力を飛躍的に向上させ、度重なる食糧危機を回避し、増加してきた人類の歴史をたどる。(2016) 地球の上で生命は循環する 地球は十数枚のプレ…

クリスマスの七面鳥はアメリカ原産、でも英名は”ターキー(トルコ)”の理由~『語源に隠れた世界の歴史: 世界史の重要知識もわかる! 』岩中祥史氏(2015)

語源に隠れた世界の歴史: 世界史の重要知識もわかる! (知的生きかた文庫) 岩中氏はライター、世界中の歴史を、語源という窓から覗いてみませんか?(2015) なぜ七面鳥はターキーなのか? 七面鳥はアメリカ大陸北中部一帯の、開けた落葉樹と針葉樹の混合林に…

納豆の起源を東南アジアから考える~『納豆の起源』横山 智氏(2014)

納豆の起源 (NHKブックス No.1223) 横山氏は地理学の研究家、ナットウの起源は、いまだ明らかでない。著者は近年、東南アジアからヒマラヤまで広範な地域のフィールドワークを敢行。(2014) 納豆とは 日本の納豆は、納豆菌で発酵させた無塩発酵大豆食品と分…

産業革命前のハイテク・グローバル商品は何だったか?~『ペルシア王は「天ぷら」がお好き? 味と語源でたどる食の人類史』D・ジュラフシキー氏(2015)

ペルシア王は「天ぷら」がお好き? 味と語源でたどる食の人類史 ジュラフスキー氏は言語学とコンピュータサイエンスの研究家、国境や文化を越え、世界を魅了した食と、食にまつわる言葉の歴史の集大成!(2015) ジェラフスキーはケ・チャップとは16世紀中国福…

脂肪には味が無いのに欲しくなるのはなぜか?~『化学で「透明人間」になれますか? 人類の夢をかなえる最新研究15 』佐藤 健太郎氏(2014)

化学で「透明人間」になれますか? 人類の夢をかなえる最新研究15 (光文社新書) 佐藤氏はサイエンスライター、化学とは、「昨日まで世界になかった物質を、自由に創り出せる唯一の分野」であり、 実際に現在、我々の生活を支える品々をあれこれ創り出している…

人類が最初に栽培した植物は何だったか?~『栽培植物と農耕の起源』中尾 佐助 (1966)

栽培植物と農耕の起源 (岩波新書 青版 G-103) 中尾佐助(1916-1993)は遺伝子育種学の研究家、野生時代のものとは全く違った存在となってしまった今日のムギやイネは、私たちの祖先の手で何千年もかかって改良に改良を重ねられてきた。(1966) バナナという果物…

スナック菓子に学ぶあなたの"オンリーワン"のつくり方~書評『ポッキーはなぜフランス人に愛されるのか?』三田村 蕗子氏(2015)

「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか? 海外で成功するローカライズ・マーケティングの秘訣 三田村氏はフリーのジャーナリスト、スーパーで売っているごくごく普通のスナック菓子もまた、海外の消費者に高く評価され、着実にマーケットシェアを伸ばし…

スナック菓子に学ぶあなたの"オンリーワン"のつくり方~書評『ポッキーはなぜフランス人に愛されるのか?』三田村 蕗子氏(2015)

「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか? 海外で成功するローカライズ・マーケティングの秘訣 三田村氏はフリーのジャーナリスト、スーパーで売っているごくごく普通のスナック菓子もまた、海外の消費者に高く評価され、着実にマーケットシェアを伸ばし…

どうしてオリーブオイルが古代ギリシャの繁栄を支えたのか?~『スパイス、爆薬、医薬品、世界史を変えた17の化学物質』(2011)

スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質 著者のルクーターとバーレサンは化学の研究者、身近な物質の化学物質から見た世界史。(2011年刊) オリーブ油 古代ギリシャの神話によれば、平和と知恵の女神アテナが槍で地面をつくとそれがオリーブの…

地球は何人まで養えると思いますか?~『ノーマン・ボーローグ』緑の革命を起こした不屈の農学者

“緑の革命”を起した不屈の農学者 ノーマン・ボーローグ “緑の革命”の中心人物となり、飢餓に苦しむ数億人の人々を救い、世界平和に貢献したとして、一九七〇年、ノーベル平和賞を受賞した農学者、ノーマン・ボーローグの生涯。(2009年刊) ノーマン・ボーロー…

ニワトリは1年に何個タマゴを産むか知っていますか?~『牛乳とタマゴの科学』酒井 仙吉 氏(2013)

牛乳とタマゴの科学 (ブルーバックス) 酒井氏は動物育種繁殖学の研究家、ニワトリは幾つのタマゴを産んでいるのか?(2013年刊) ニワトリは1万年前タイの赤色野鶏から分かれた 祖先探しはニワトリに似ている野鶏を探すことから始まった。・・・東南アジアにい…

ニワトリは1年に何個タマゴを産むか知っていますか?~『牛乳とタマゴの科学』酒井 仙吉 氏(2013)

牛乳とタマゴの科学 (ブルーバックス) 酒井氏は動物育種繁殖学の研究家、ニワトリは幾つのタマゴを産んでいるのか?(2013年刊) ニワトリは1万年前タイの赤色野鶏から分かれた 祖先探しはニワトリに似ている野鶏を探すことから始まった。・・・東南アジアにい…

ドーナッツに穴が開いたのはいつだったか?~『古きよきアメリカン・スイーツ』2004年刊

古きよきアメリカン・スイーツ (平凡社新書)岡部氏は児童文学翻訳家、ペカンパイ、ブラウニー、パンプキンパイなどなど。大きいだけ、甘いだけがアメリカのお菓子じゃない。2004年刊 ドーナッツの祖先はオランダの揚げ菓子 アメリカにドーナッツが伝わったの…

Livestock「生きた在庫」の意味を知っていますか?~『農業超大国アメリカの戦略』石井 勇人氏2013年

農業超大国アメリカの戦略: TPPで問われる「食料安保」 石井氏は通信社出身、多様な側面から米国農業を徹底解剖する。 2013年刊 農産物は変動する 人類にとって、穀物の豊作は望ましいことだが、人間の胃袋は急に大きくはならない。1日に一人が食べる量は安…

人類はチーズをいつ頃から食べてきたか?~『チーズと文明』

チーズと文明 キンスステッド氏はチーズと乳産品化学の研究家。私たちが普段、何気なく食べているチーズには、新石器時代から始まる壮大な歴史があった!2014 年刊 チーズはいつ頃誕生したか? 牛の牧畜が始まったのは最も古いところで、中央アナトリア(現ト…

イネの農耕社会に移行するのに2000年かけていた、人類は「行きつ、戻りつ」~『知ろう 食べよう 世界の米』佐藤陽一郎氏

佐藤氏は植物の遺伝学の研究家、 イネはいつから栽培されたか?2012年刊 野性イネと栽培イネの生物学的な差 ジャポニカは今から数千年~1万年前ほど前に、中国の長江の中流から下流にかけての地域で生まれたとされている。野性イネに対し、栽培イネは①脱粒し…

どうして料理上手が喜ばれるか?~料理上手をエネルギー効率で考える、書評「火の賜物」

火の賜物―ヒトは料理で進化した ランガム氏は生物人類学の研究家。「人は料理で進化した」、2010年刊 実は料理はカロリーに影響を与えない 摂取エネルギーに対する料理の効果は、牛肉、豚肉、鶏肉、ビートの根、じゃがいも、米、カラスムギ、ペストリー生地…

「良く噛んで食べなさい!」を最新の脳科学で解釈する~書評「美味しさの脳科学」

美味しさの脳科学:においが味わいを決めている 著者は神経生物学の研究者。2014 年4月刊 「美味しさの正体を、脳科学がとらえた」美味しさ(味わい)は、口ではなく、脳が創り出している。その決め手は、口中から鼻に抜けるにおいであり、「においのイメージ」…

我々はどうして、そしてどうやって砂糖を摂取しているか?~「フードトラップ、食品に仕掛けられた至福の罠 」より

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠 加工食品に巧妙に仕掛けられた「至福ポイント」の罠に落ちる消費者―。ピュリッツァー賞ジャーナリストが巨大食品企業の欺瞞と苦悩を丸裸にする。 コカコーラは味覚、嗅覚、触覚を刺激~加工食品とは如何に感覚を…

情報産業の先駆者"宗教"、そして文明始まって以来のキラーコンテンツ"味覚"~50年前の情報文化論

情報の文明学 (中公文庫) 梅棹 忠夫(1920ー2010)は生態学者、民族学者、情報学者、未来学者 本書は1962年執筆、インターネットなど存在しない、わずかにコンピュータが登場した時代の情報文化論 情報産業の先駆者としての宗教 宗教教団とは、神を情報源とする…

人類は3500年以上前のメソポタミアから発酵パンを食していた~なぜキリスト教の祭事ではあえて無発酵パンを使うか?

パンの文化史 (講談社学術文庫) 94ページトゥワン遺跡(肥沃の三日月地帯) 発酵パン パンが膨らむ為には次の条件がいる。まずそのパン生地を発酵させること。さらにはパン生地に多少なりとも小麦粉が混じっていること。・・・コムギタンパクは、水を吸わせ、…

今日食事をする為に何カロリー使ったか?~加工食品とカロリー・デリュージョン

キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化 食の歴史はテクノロジーの歴史だ!スプーンや包丁、鍋、電子レンジ、冷蔵庫など、古今東西の料理道具、調理器具の歴史をたどる。2014年1月刊 242ページより イギリス人は食事中ナイフとフォークをテーブルに置…

今日食事をする為に何カロリー使ったか?~加工食品とカロリー・デリュージョン

キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化 食の歴史はテクノロジーの歴史だ!スプーンや包丁、鍋、電子レンジ、冷蔵庫など、古今東西の料理道具、調理器具の歴史をたどる。2014年1月刊 242ページより イギリス人は食事中ナイフとフォークをテーブルに置…

醤油、味噌、そしてケチャップ、調味料の多くはなぜ発酵食品か?~拮抗作用というキーワード

発酵食品礼讃 (文春新書 (076)) バター、チーズ、納豆、鰹節から火腿、野鳥の塩辛、珍酒まで。世界各地で伝承されてきた食生活にひそむ「発酵」というステキな智慧、1999年発刊 拮抗作用 微生物の世界では、ある生息環境下に一定数以上の微生物が存在すると…

醤油、味噌、そしてケチャップ、調味料の多くはなぜ発酵食品か?~拮抗作用というキーワード

発酵食品礼讃 (文春新書 (076)) バター、チーズ、納豆、鰹節から火腿、野鳥の塩辛、珍酒まで。世界各地で伝承されてきた食生活にひそむ「発酵」というステキな智慧、1999年発刊 拮抗作用 微生物の世界では、ある生息環境下に一定数以上の微生物が存在すると…

ヒトは土器を何の為に使ったか?~農業と都市、そして料理を結びつけるもの

世界史を動かした「モノ」事典 道路、貿易船、紙、火薬、金・銀、レンズ、キャラコ、ジャガイモ、カンヅメ、ゴム…。現在はすっかり身近なモノにも、実は歴史を動かし、活躍してきた意外な“過去”がある。2002年刊 料理革命 人類が考え出したあらゆる調理法は…

もしあなたが世界で一番美味しいものを探してきて、と言われたら?~イベリコ豚をめぐる冒険

イベリコ豚を買いに 野地/秩嘉氏~ 1957年、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。 幻の豚を追ってスペインへ!現地で明かされた驚くべき事実の数々…。4年にわたる徹底取材!傑作「食ノンフィクション」。 イベリコ…

雑食としての人間が考えるべき事~ファーストフードとスローフードの間で

雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史肥満の原因は何か?健康にも環境にも悪いものでさえ食べてしまう雑食動物の人間は何を食べるべきなのか。その答えを求めて、ファストフード、オーガニックフード、スローフードの食物連鎖を追う旅が始まる。全米…

18世紀までのヨーロッパでは1年の半分は魚を食べていた!~それは宗教的・経済的な理由から

魚で始まる世界史: ニシンとタラとヨーロッパ (平凡社新書) 越智氏はシェイクスピアとアメリカ社会が専門。「十八世紀農業革命以前、西洋の食の中心は肉ではなく魚であり、中世盛期のキリスト教社会では、一年の半分を魚を食べて過ごした。」 P96オランダの…

イネは一年草か多年草か?~田植えを行う理由から答えが明らかになる。

おいしい穀物の科学 (ブルーバックス) 穀物の生育は水分と温度の4象限にわかれる。 植物としてのイネの起源~アジアのモンスーン地帯の多年草! イネは、エールハルタ亜種(イネ科)の中から栽培化されたものである。その起源は、東アジアのモンスーン地帯の…

チョコの原料、カカオの樹はジャングルの日陰で育つ~グリーンな農法という概念の意とは?

カカオの樹(Wiki) 樹高は4.5 - 10メートル程度。本種の生育には、規則的な降雨と排水のよい土壌、湿潤な気候が必要である。 カカオ生産の特徴として、バナナやコーヒーといったほかの熱帯性商品作物と違い、大規模プランテーションでの生産が一般的ではな…

人と人が真剣に向き合う為に~茶はお互いの関係性と共通利益を考える抽象的思考を様式化したもの

利休七則(りきゅうしちそく) 茶は服(ふく)のよきように、炭(すみ)は湯の沸(わ)くように、夏は涼(すず)しく冬は暖(あたた)かに、花は野にあるように、刻限は早めに、降(ふ)らずとも雨の用意、相客(あいきゃく)に心せよ。 七則に簡単な注釈を加えると、 心をこ…

「嗜好品」という言葉、そして「様々なほっとする飲み物」という概念100年前に生まれた。

嗜好品文化を学ぶ人のために 高田氏は社会学の研究家、嗜好品とは、「コーヒー・酒・たばこ・茶・チョコレートはもちろん、コーラ(西アフリカ)やカート(イエメン)、さらには香水・ハチミツ・音楽・ケータイまで」 筆者によれば嗜好品という言葉は1912年森鴎…

聖書の「禁断の果実」はリンゴで無かった!~それは私たちもよく食べる「甘い」果物

バナナの世界史――歴史を変えた果物の数奇な運命 (ヒストリカル・スタディーズ) ダン・コッペル氏はサイエンスライター。 バナナのファクト ・果物のうち国産と輸入の比率は6:4、輸入果物のうち半分がバナナ、バナナは日本人の果物の消費量20%を占めてい…

1本のミネラルウォーターからわかる事~水資源は十分にある。

水危機 ほんとうの話 (新潮選書) 沖氏は気候変動と水循環の研究家。「水問題の第一人者による、“水に流せない話”地球の水はいつかなくなるのか?」 地球にある水の量・・40億年変化していない 地球表面を覆う水の総量 1.4×10^21 14億㎞^3 地球の体積で比較を…

どうしてイギリス人はお茶に砂糖を入れるか?

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)川北氏は西洋史の研究家、茶や綿織物とならぶ「世界商品」砂糖に注目する。 砂糖と砂糖きびの始まり~Wikiより 砂糖の生産は、まずサトウキビを利用して始まった。砂糖きびの原産地は、インドネシアと考えられる。紀元前2000…

チョコレートの秘密~幸せな記憶を「発酵」させて封じ込める香味と甘み

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書) 竹田氏は社会学の研究家、英ロウントリー社(現在はネスレに買収)の資料から本書を書く。 本書そでには「カカオは原産地の中米では飲み物であると同時に薬品であり、貨幣にもなった。…

最初のトマトケチャップは甘くなかった、常識は短い時間軸に囚われている

トマトケチャップと言えばオムレツ、ハンバーグ、エビフライ、子供が好きな甘いソース。 トマトが野菜になった日―毒草から世界一の野菜へ 本書は1999年、カゴメ(株)の創業100周年を契機としてトマトの歴史についてまとめている。 ケチャップの綴り アメリカ…