毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

資本主義

法則は短期間で変わらないから法則である~『すぐに未来予測ができるようになる62の法則』日下公人氏(2002)

すぐに未来予測ができるようになる62の法則 時代の変化を恐れるなかれ。変化があれば、チャンスがある。「未来予測の達人」が、予測のための「法則」を大公開(単行は2002年、電子版は2016) 今日の贅沢は明日の必需品 工業化とは文化の普及段階であって、創…

日本で資本主義始まったとき~『資本論に学ぶ』宇野弘蔵(1975年刊行、2015年文庫化)

佐藤氏の「資本主義の極意」を読み、宇野弘蔵のマルクス経済に興味を持つ。 資本論に学ぶ (ちくま学芸文庫) 本書は宇野弘蔵の講演や対談などをまとめたもの。1975年出版、2015年文庫化 宇野 弘蔵(1897 - 1977)は、日本のマルクス経済学者。唯物史観や社会…

ゴッホとピカソの共通点は何か?~『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』山口揚平氏(2013)

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? 山口氏は金融出身のコンサルタント、ゴッホとピカソの違いと共通点から何を学べるか?(2013) ゴッホとピカソの違い ゴッホは、弟テオの理解と援助のもとで創作活動を続けることができたが、その2000点にも…

シリコンバレーでベーシックインカムの実験が始まった理由~『ルポ シリコンバレーで起きている本当のこと』宮地ゆう氏(2016)

ルポ シリコンバレーで起きている本当のこと 宮地氏は朝日新聞サンフランシスコ支局長、テクノロジーの中心シリコンバレーではベーシックインカムの実験!が始まっている、という。(2016) ベーシックインカム・プロジェクトの担当者マット・クリシロフ氏が…

専門家の経済予測を信じてはいけない?!~『 ビジネスで使える 経済予測入門――小さな変化で大きな流れを見極める』中原圭介氏(2016)

ビジネスで使える 経済予測入門――小さな変化で大きな流れを見極める 中原氏は経営・金融のコンサルタント、どうして専門家の予測ほど外れるのか?(2016) 国際機関は予測を調整している IMFやOECD、世界銀行などの国際機関の予測では、相次いで上方修正…

資本主義の根本”セイの法則”とフランス革命の関係から見えるもの~『 株式会社の終焉』水野和夫氏

株式会社の終焉 株式会社、厳密にいえば、(新しい価値の創出ではなく)現金配当(だけを)をしている株式会社に、残されている時間はあまりない。(2016) 自動車と家電 この(自動車と家電の)二つの産業で不祥事(ドイツのフォルクスワーゲンと日本の東芝…

今更ながら、リフレーション的金融政策の意味とは?~『リフレが日本経済を復活させる 』岩田規久男×浜田宏一×原田泰(2013)

リフレが日本経済を復活させる なぜデフレは貨幣現象なのか、なぜ金融政策によってデフレから脱却できるのか、なぜその過程で生産と雇用が増大するのか?(2013) デフレの本質~浜田宏一氏 長期的に見れば、ミダス王の物語が示すように、黄金ないしお金は私…

GDPとは人間の感情の総和である~『人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長』吉川 洋氏(2016)

人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書) 吉川氏はマクロ経済学の研究家、人口減少が進み、働き手が減っていく日本。もはや衰退は不可避?そんな思い込みに対し、長く人口問題と格闘してきた経済学は「否」を突きつける。(2016) CPIで…

通貨は誰が作るのか?~『通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで 』高木久史氏(2016)

通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書) 高木氏は日本の通貨史の研究家、どうして中世日本は中国の通貨を使ったのか?(2016) 中世日本では中国の銭が使われる 12世紀から16世紀までの中世日本社会は、外国の青銅貨、主に中国産の銭…

いつまで金融業は儲かり続けられるか?~『 不確実な未来を生き抜くための「経済史」』増田悦佐氏(2015)

不確実な未来を生き抜くための「経済史」 (SB新書) 増田氏は証券アナリストの実務家、官製相場、株高、格差拡大……歴史が物語る「資本主義のカラクリ」!(2015) 20世紀はアメリカの金融業の時代 アメリカでハイテク・バブルが絶頂に達した2000年には、なん…

~『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?』松村嘉浩氏(2016)

増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業 松村氏は国債のトレーダー(運用者)、なぜ、自分たちの生活が、親の世代のようにラクにならないのか?(2016) 世界は成長しない時代へ 世界システムの成…

誰がハイパーインフレの恐怖を煽ってきたか?~『日本を救ったリフレ派経済学』原田泰氏(2014)

日本を救ったリフレ派経済学 (日経プレミアシリーズ) 原田氏は”リフレ派”の論客の一人、「現実」を疑う人々が俗説を流し、国民の不安を煽り続ける。(2014) 金融緩和と銀行の利益の関係 日本銀行がインフレターゲット政策を採用し、消費者物価上昇率が2%ま…

今も世界は高度成長を続け、貧困者は減少している~『大脱出――健康、お金、格差の起原』A・ディートン氏(2014)

大脱出――健康、お金、格差の起原 ディートン氏はノーベル経済学賞を受賞した、経済成長論の研究家。 成長と健康の関係を丹念に分析することで、格差の背後にあるメカニズムを解き明かす。(2014) 経済成長の基盤は何か? (経済学者で人口統計学者の)サイモ…

銀行は成長企業と業績不振企業、どちらに時間をかけるべきか?~『捨てられる銀行』橋本卓典氏(2016)

捨てられる銀行 (講談社現代新書) 橋本氏は共同通信社の経済記者、「金融検査マニュアル」は廃止、地域の顧客にリスクをとれない銀行は消滅する! (2016) 金融監督庁とは? かつては8%超(実質は10%超とも言われる)の不良債権比率が1~2%台程度まで落ち…

国際節税スキームと生活保護制度を比較する~『税金を払わない巨大企業』富岡幸雄氏(2014)

税金を払わない巨大企業 (文春新書) 富岡氏は国税勤務を経て、税制の研究者。 日本の法人税は本当に高いのか?ソフトバンク0.006%、ユニクロ6.92%巨大企業の驚くべき税負担の軽さ。(2014) 多国籍企業に対する税制の不備 ・巨額な受取配当収益を、二重課税…

”日本経済衰退論”は”あなたの衰退論”ではありませんか?~『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』井上智洋氏(2016)

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書) 井上氏はマクロ経済学の研究家、人口知能が経済をどの様に変えるのか?(2016) 日本は衰退する運命にあるのか? 年配の人文系知識人が、己の人生の黄昏に重ね合わせるように、「わが国の零落は避けられな…

グローバル資本主義は政府と通貨を選択する時代~『 中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来』

中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書) 岩村氏は日本銀行の出身、1978年ハイエクは「通貨の選択」において国家は特定通貨の使用、通常は中央銀行の発行する通貨の使用、を強制すべきではないと主張した。グローバル資本主義の今日変動相…

我々は今”工場から囲い込まれる”時代にいる~『限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭』J・リフキン氏(2015)

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭 リフキン氏は文明評論家、資本主義からシェアリング・エコノミーへ デジタル革命の真のインパクトを読み解く。(2015) 限界費用ゼロという意味 財やサービスの生産量を1ユニット増加させるコス…

ユーロの始まりは1989年?~『過剰な資本の末路と、大転換の未来: なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか』水野和夫氏(2016)

過剰な資本の末路と、大転換の未来: なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか 水野氏はマクロ・アナリスト出身、エネルギーや利子率の問題を世界史的視座で語る。(2016) プラザ合意 1981年にレーガンが大統領に就任したわけですが、ここままではドルが急落するので…

お金とは共有する価値を表象するもの、である~『貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで』

貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで セガール氏は投資銀行の経験を持つ。私たちはなぜこれほど「お金」に翻弄されるのか?(2016) アメリカドルの価値 (ドルは1970年代初めから)金による裏づけはなくなり、いまではソフトマネーにな…

豊かさに必要なもの、それは”素直”~『「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史』W・バーンスタイン氏(2015)

「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史 (日経ビジネス人文庫) バーンスタイン氏は投資理論の研究家、人類に“持続的な富の増大"をもたらした4条件に迫る!(原書は2004、文庫は2015) どうしてオスマン帝国は衰退したのか? 軍事技術と工場生産を別にすれば…

問題は本当に欲しいものは売っていないこと~『経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ』佐伯啓思氏(2012)

経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ (講談社現代新書) 佐伯氏は経済学、現代思想の研究家、私たちが、誤った「思想」を信じ続ける限り、危機からは脱出できない。(2012) 希少性の経済 「希少性」という概念が登場したのは、先にも述べた19世紀後…

ヨーロッパが作り上げた近代世界経済システム~『ヨーロッパ覇権史』玉木俊明氏(2015)

ヨーロッパ覇権史 (ちくま新書) 玉木氏は近代ヨーロッパ経済史の研究家、現在の世界は、どのように形成されたのか。そして、どこに向かっているのか。(2015) ヨーロッパと戦争 ヨーロッパの近代は戦争とともにできあがった。そして、ヨーロッパが世界を征…

今必要なのは想像すらできないこと、を創る覚悟~『成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか』小野善康氏(2012)

成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか (岩波新書) 小野氏はマクロ経済学の研究家、需要が慢性的に不足して生産力が余り、それが失業を生み続ける現在の日本経済。(2012) 貨幣があるから不況がある。 欲望は物やサービスだけに向かうわけではありませ…

世界一有名な缶詰が教えてくれること~『ウォーホルの芸術~20世紀を映した鏡』宮下規久郎氏

ウォーホルの芸術~20世紀を映した鏡~ (光文社新書) 宮下氏は美術史の研究家、20世紀を代表する美術家であるアンディ・ウォーホル(1928-1987)は、なぜ缶詰を描いたのか?(2010) ポップアート 缶詰は19世紀初頭にフランスで発明され、19世紀末にアメリ…

”産業革命”は何度も発生していた~『経済成長の世界史』ELジョーンズ(2007)

経済成長の世界史 ジョーンズ氏はグローバルヒストリーの研究家、経済成長の諸起源は経済発展を抑制した諸要因の除去こそが決定的であると主張する。(2007) 本書の主張~経済成長は障害物の除去によって生じた 第一に、遠い昔を、そして広く世界を見晴らす…

FRBとウォール街は表裏一体ということ~『ウォール街の歴史 』チャールス・R・ガイスト氏(2010)

ウォール街の歴史 ガイスト氏は証券業界のアナリスト出、「歴史は繰り返す!」のはなぜか?(2010) アメリカ独立と中央銀行 連邦政府が初めて招集されると第1の議題として合衆国銀行の創設が取り上げられた。合衆国銀行は1791年に設立され、本店はフィラデル…

マイナス金利政策には限界がある~『中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来』岩村充氏(2016)

中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書) 岩村氏は日銀出身の通貨論の研究者、日本銀行の金融政策はなぜ効かないのか。(2016) 金融政策は高成長が前提 金融政策の本質は現在と未来を交換することです。豊かな未来が展望できているときは…

そうか、貨幣は自然に生まれていた~『 知のトップランナー149人の美しいセオリー』ジョン・ブロックマン編(2014)

知のトップランナー149人の美しいセオリー あなたのお気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい説明は何ですか?宇宙論から、進化論、心理学、哲学、アートにいたるまで、知の最前線で活躍するトップランナーが答える! (2014) お金の起源 私のお気に入り…

株価と政権支持率の相関関係が示すもの~『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』金子 勝氏(2015)

資本主義の克服 「共有論」で社会を変える (集英社新書) 資本主義に、制度やルールの空白が生じ、「独占」が生まれている。(2015) 株価と内閣支持率の関係 株価が上昇している時は内閣支持率が高まり、株価が下落すると、内閣支持率が低下する。株価が落ち…

為替水準は金融政策が決めている、という当たり前のこと~『戦後経済史は嘘ばかり』高橋洋一氏(2016)

戦後経済史は嘘ばかり (PHP新書) 高橋氏は財務省出身のマクロ経済政策の研究家、実は、高度成長の要因はほとんど為替だった!?(2016) 固定相場制 固定為替相場についての最大の誤解は、相場を決めれば自動的に相場が維持されると思っている人が多いことです…

馬車をつないでも鉄道にはならない~『経済発展の理論』シュムペーター(1926)

経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉 (岩波文庫) シュムペーター(1883-1950)はオーストリア出身の経済学者、資本主義経済過程を循環―発展の二段階的に把握し、革新・新結合という経済内部の自発的な発展力…

馬車をつないでも鉄道にはならない~『経済発展の理論』シュムペーター(1926)

経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉 (岩波文庫) シュムペーター(1883-1950)はオーストリア出身の経済学者、資本主義経済過程を循環―発展の二段階的に把握し、革新・新結合という経済内部の自発的な発展力…

改めて思う、不足とは配分の問題である~『牛肉資本主義―牛丼が食べられなくなる日』井上恭介氏(2015)

牛肉資本主義―牛丼が食べられなくなる日 井上氏はNHKの番組プロデューサー、リーマンショックの後、 息を潜めたかにみえた「マネー資本主義」。 このグローバルマネーが次のターゲットに選んだのは、「牛肉」だった。(2015) 穀物はだぶついている 2015年9…

共同体が存在しない社会は存在しえるのか?~『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する 』島田裕巳 氏(2016)

宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書) 島田氏は宗教学者、日本の宗教が衰退している現象を読み解きながら、それを経済・資本主義とからめて宗教の未来を予測する。(2016) 宗教の存在しない社会は無かった 宗教の存在しない国や民族というものは、こ…

中央銀行とは何の為の組織なのか?~『ルワンダ中央銀行総裁日記』 服部正也(増補版2009)

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書) 服部正也は日本銀行出身、一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、財政と国際収支の恒常的赤字であった―。本書は物理的条件の不利に屈せず、…

人種奴隷制プランテーションが西洋近代を作った~『近代世界と奴隷制―大西洋システムの中で』池本幸三氏×布留川正博氏×下山晃氏(1995)

近代世界と奴隷制―大西洋システムの中で プランテーション労働に基づく南北アメリカの黒人奴隷制と大西洋奴隷貿易を、大西洋システムを背景に克明に分析し、近代奴隷制を資本主義世界との密接な関連の下に捉えた労作。(1995) 表紙:植民地本国あるいは擬人…

どうしてソ連が崩壊したのか?これから気づくのは今や貧困と失業は別である、ということ~『ソビエト帝国の復活―日本が握るロシアの運命』小室直樹氏(1991)

ソビエト帝国の復活―日本が握るロシアの運命 (カッパ・ブックス) ソ連は1980年までは経済成長を続けていた、ではどうして崩壊したのか? toshi_tomieのブログ : ソ連崩壊の真相(2) 非効率な経済が原油をがぶのみして油田が枯渇したためーーゴルバチョフ改…

中央銀行とは徴税システムにレバレッジを効かせること~『ザ・シティ 金融大冒険物語 』浜矩子氏(2009)

ザ・シティ 金融大冒険物語 浜氏はマクロ経済学の研究家、国際金融都市として発展を続ける英国ロンドン「ザ・シティ」。 シティはなぜ世界の金融の中心であり続けるのか。(2009) フランスとの戦費を融資する イングランド銀行がいわゆる中央銀行としての位…

近代とはアメリカ開発の超長期ブームだった。~『世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫)』

世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫) 川北氏は世界システム論の研究家、近代の世界史を有機的な展開過程として捉える見方、それが〈世界システム論〉に他ならない。第一人者が豊富なトピックと共にこの理論を解説する。(2016) 近代…

産業革命は急激な人口増加をもたらしていた!~『産業革命 (世界史リブレット)』長谷川 貴彦氏(2012)

産業革命 (世界史リブレット) 長谷川氏はイギリス近代史の研究家、産業革命によってエネルギーの石炭へのシフトが進み、人口の増大と経済成長を調和的な形で進行した。産業革命は人びとの生活にどのような影響を与えたのだろうか。(2012) エネルギー革命 …

数学は神と論争するための手段であった!~『数学嫌いな人のための数学―数学原論』小室直樹(2001)

数学嫌いな人のための数学―数学原論 小室直樹は経済学、社会学の研究家、数学が登場した歴史的背景は何だったか?(2001) 数学は論理学から始まった 近代数学はギリシャに始まった。ギリシャの優れた論理学と結びついたからである。ギリシャの論理学は、ア…

シンガポールの顧客は”資本主義”であり”社会的インフラ”を提供している~『物語 シンガポールの歴史』岩崎 育夫氏(2013)

物語 シンガポールの歴史 (中公新書) 岩崎氏はシンガポール地域経済の研究家、一人当たりのGDPで日本を抜きアジアで最も豊かな国とされるシンガポール。一九六五年にマレーシアから分離独立した華人中心の都市国家は、英語教育エリートによる一党支配の下、…

経済発展という概念は誰が考えついたか?~『経済史入門―経済学入門シリーズ 』川勝平太氏(2003)

経済史入門―経済学入門シリーズ (日経文庫) 川勝氏は比較経済史の研究家、 経済史とは、理論と歴史が統合される場である。経済の大きな流れを捉え、歴史観と精緻な分析手法を合わせ持ったシュンペーターの考え方を応用して、経済がダイナミックに発展する理…

誰でも株式会社設立ができるようになったのはいつだったか?~『株式会社とは何か』友岡 賛 氏(1998)

株式会社とは何か (講談社現代新書) 友岡氏は企業会計の研究者、企業はもうけるために存在する。ならば、何がどこまで許されるのか。(1998) どうして株式会社が普及したか?~本書の結論 スミスが否定するような非効率性、というデメリットよりも、大資本を…

誰でも株式会社設立ができるようになったのはいつだったか?~『株式会社とは何か』友岡 賛 氏(1998)

株式会社とは何か (講談社現代新書) 友岡氏は企業会計の研究者、企業はもうけるために存在する。ならば、何がどこまで許されるのか。(1998) どうして株式会社が普及したか?~本書の結論 スミスが否定するような非効率性、というデメリットよりも、大資本を…

どうして1602年東インド会社が世界初の株式会社だと言われるのか?~『オランダ東インド会社』永積 昭(2000)

オランダ東インド会社 (講談社学術文庫) 永積明(1929-1987)は東南アジア氏17世紀前半、オランダは葡・西・英と東インド香料貿易の覇を競い、これを制した。その核となったのがオランダ東インド会社である。単行は1971年、文庫は2000年) 会社設立の背景 (オラ…

オキシントンというホルモンを知っていますか?~『経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学』ポール・J・ザック氏(2013)

経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学 ザック氏は神経経済学者、経済を繁栄へと導くものは「天然資源」でも「勤労意欲」でもなく「信頼」だった!神経経済学を世界で初めて提唱した俊英が、信頼で経…

資本主義は世界をどうやって変えたか?1825年に始まる鉄道事業の歴史~『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』ジェレミー・シーゲル氏(2005)

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす シーゲル氏は金融論の研究者、投資家に本当の利益をもたらすのは、企業の急成長ではなく永続である。(2005) アメリカの鉄道産業 1950年代半ば、傾きかけていた鉄道業界は、さらに二重の打撃に見舞われた…

貨幣は国王あるいは国家機関によって発行されるべきか?~『文明の誕生 - メソポタミア、ローマ、そして日本へ』小林 登志子 氏(2015)

文明の誕生 - メソポタミア、ローマ、そして日本へ (中公新書) 小林氏は古代オリエント氏の研究家、都市や道路、お金やカレンダー、文字や宗教、そして動物との関係まで、私たちの文明がいつ生まれ、どう変わったのかを巨細に辿る。 (2015) 国王の横顔を刻ん…