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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

スーパーマンの決めポーズを続けてみる~『〈パワーポーズ〉が最高の自分を創る』Eカディー氏(2016)

〈パワーポーズ〉が最高の自分を創る (ハヤカワ・ノンフィクション) TED史上空前の人気を誇るハーバード・ビジネス・スクールの心理学者が、ストレスフルな状況下でも自信を高めるしぐさ=〈パワーポーズ〉の極意を伝授。(2016) プレゼンスとは この本でいう…

もしガンの告知を受けたら、思い出すこと~『実践 行動経済学』R・セイラー+C・サスティ―ン

実践 行動経済学 セイラー氏は行動経済学の研究家、 本書のテーマ「ナッジ」(NUDGE)は、「ヒジで軽く相手をつつくように」、適切な選択を促したり、危険を回避させるしぐさである。 (2009) 我々の限界 限界合理性 物事が複雑になると、(感情で動く我々、…

本書の帯「カモなれるな!」も感情を使っている~『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』堀内進之介氏(2016)

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書) 堀内氏は政治社会学の研究者、 日常生活の様々な場面において、理性よりも「感情」に訴える主張が注目を集めている。(2016) ナッジ(nudge) 「ヒジで軽く突く」という意味で、行動経済学の分野…

大切なこと、自分で一人で頑張らない~『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達蔵氏(2015)

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 藤由氏はメンタル・コーチ、仕事、お金、人、夢…先送り人生から抜け出すには10秒あれば、充分だ。(2015) 行動できない人は、「自分の力」だけで解決しようとする 時間を何倍にも活用するには、「自分一人でがん…

誕生日までにどんな新しいことをやろうか?~『大人の時間はなぜ短いのか』一川誠氏(2008)

大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書) 一川氏は実験心理学の研究家、年をとると、なぜ時の経つのが早いのか?(2008) 時間知覚 私たちが意識をもっているとき、時間から離れられないこと、時間のない状態を想像することがとても難しいことをみてきた。その…

我々の脳はクロックサイクル0.03秒、今とは”とびとび”である~『意識のなかの時間』エルンスト・ペッペル氏(1995)

意識のなかの時間 ペッペル氏は心理学の研究者、「今」「同時」「過去」というような情報は、脳内のどのようなメカニズムに対応しているのだろうか?(1995) 時間とは何か? 「絶対的で、真実かつ数学的な時間は、それ固有の性質に基づいて自ら一様に流れ、…

地球上の言語は全て同じ文法で作られている!?~『言語を生みだす本能 上・下』スティーブン・ピンカー氏(1995)

言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス) ピンカー氏は心理言語学者、言語本能説の前提として、人は普遍的な心的言語で思考することをまず洞察する。さらに、文法のスーパールールが生得であること、その基本原理を幼児は母語に応用して言葉を獲得することを…

長期的に合理的で短期的に不合理なこと、それが”英断”~『大人の直観vs子どもの論理』辻本悟史氏(2015)

大人の直観vs子どもの論理 (岩波科学ライブラリー) 辻本氏は発達心理学の研究家、子どもの脳は想像以上に〈論理的〉で、大人の脳は意外なほど〈直観的〉。日常生活で、人生で、そして進化の過程で、それが「うまくやっていく」秘訣であることを、脳の機能と…

”私”とは無意識を自分でやったと考える”お目出度い存在”~『脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説』前野隆司氏(2010)

脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫) 前野氏はロボット・ヒューマンインタラクションの研究を行う。意識とは何か。意識はなぜあるのか。「人の『意識』とは、心の中でコントロールするものではなく、『無意識』がやったこ…

我々の右脳は"神の声"をいつまで聴いていたか?~『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』ジュリアン・ジェインズ(2005)

神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 ジュリアン・ジェインズは心理学の研究家、3000年前まで人類は「意識」を持っていなかった! 右脳に囁きかける神々の声はどこに消えたのか? 豊富な文献と古代遺跡の分析から、意識の誕生をめぐる壮大な仮説を提唱する。(原…

オキシントンというホルモンを知っていますか?~『経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学』ポール・J・ザック氏(2013)

経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学 ザック氏は神経経済学者、経済を繁栄へと導くものは「天然資源」でも「勤労意欲」でもなく「信頼」だった!神経経済学を世界で初めて提唱した俊英が、信頼で経…

心は狩猟採取時代から替わっていない~『だまされ上手が生き残る 入門! 進化心理学』石川 幹人氏(2010)

だまされ上手が生き残る 入門! 進化心理学 (光文社新書) 石川氏は認知行動理論野研究家、 人間の特徴は「協力すること」です。他人のために働いても、他人は恩返ししてくれないかもしれません。それでも、協力する、という気持ちを、私たちの多くが共有して…

幼少の記憶が権威を受け入れる原点~『権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 』なだ いなだ (1974)

権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36) なだ いなだ(1929-2013)は作家、精神科医として活躍。人間の在るところいつもつきまとい、われわれの生活を根元から規定している権威と権力。著者は、日常身近な諸事象の分析からその正…

不安になることにも理由がある~『不愉快なことには理由がある』橘 玲 氏(2012)

不愉快なことには理由がある 橘氏は作家、脳科学や遺伝学、行動経済学、ゲーム理論などの学問と融合し、急速に発展した現代の「進化論」。(2012) 思い悩むシミュレーションが心の本質 進化心理学では、キリンの首が長くなるような身体的特徴だけでなく、人間…

どうして電車で他人と離れて座るか?そこから見えるのは抑制に安住する姿勢~『つながる脳』藤井 直敬 氏(2009)

つながる脳 (新潮文庫) 藤井氏は脳の社会的機能を研究、2頭のサルの序列確認行動を手がかりに、脳の「他者とつながりたい」本質をとらえ、さらにその中核となる心の姿へと迫る。(2009、文庫は2014) 社会的脳機能の実験 上下関係の決まっていない2頭のサルを…

"知能指数"と"賢いこと"は一緒か?~『なぜ人類の知能は上がり続けているのか?』J・R・フリン氏(2015)と『アルジャーノンに花束を』D・キイス

なぜ人類のIQは上がり続けているのか? --人種、性別、老化と知能指数 フリン氏は道徳哲学、心理学の研究者、 20世紀を通じて人間の知能指数<IQ>は上昇を続けている――「フリン効果」の発見者が語る、現代人の知能の真実。 (2015) フリン効果 人類の知能…

我々の情報処理能力は126ビット/秒、それではそれを何に振り向けるか?~『フロー体験 喜びの現象学』チクセントミハイ氏(1990)

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) チクセントミハイ氏は心理学者、 幸福、喜び、楽しさ、最適経験などの現象学的課題の本質を総合的に解明した労作。(原書1990年、翻訳1996年) 目標は簡単すぎれば退屈、難しすぎると感じれば不安 フロー状態 「…

我々の情報処理能力は126ビット/秒、それではそれを何に振り向けるか?~『フロー体験 喜びの現象学』チクセントミハイ氏(1990)

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) チクセントミハイ氏は心理学者、 幸福、喜び、楽しさ、最適経験などの現象学的課題の本質を総合的に解明した労作。(原書1990年、翻訳1996年) 目標は簡単すぎれば退屈、難しすぎると感じれば不安 フロー状態 「…

感情を抑える必要はない、その表現方法が重要である~『デカルトの誤り情動、理性、人間の脳』アントニオ・R・ダマシオ氏 (2010)

デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫) ダマシオ氏は神経学者、著者は、日常生活の折々の場面で求められる合理的な意思決定には、そのときの身体状態と不可分に結びついている情動と感情の作用が不可欠であることを明らかにした。(2010) 前…

ピンチだ!と感じた時あなたを救う方法、"あなたを上から見下ろしなさい"~『スポーツと超能力』極限で出る不思議な力

スポーツと超能力―極限で出る不思議な力 (コズモブックス (8)) 本書は1984年刊、タイトルは誤解を招きかねないが、数多くのスポーツマンの"普通ではない体験"についての発言が引用されている。 スポーツマンの至福の時 精神と魂と肉体とが完全に調和したとき…

心理学を如何にビジネスに活用するか?・・・・悪用禁止!!~「錯覚の科学」に学ぶ、我々はストーリーを信じる動物である

錯覚の科学 (文春文庫) ハーバード大学の俊才たちが、最先端科学実験で次々に明らかにする、あなたの記憶のウソ、認知の歪み、理解の錯覚。科学読み物。 単行は2011年、文庫は2014年刊。 原因の錯覚 三つの片寄りは、それぞれ独立していると同時に相互にから…

心理学を如何にビジネスに活用するか?・・・・悪用禁止!!~「錯覚の科学」に学ぶ、我々はストーリーを信じる動物である

錯覚の科学 (文春文庫) ハーバード大学の俊才たちが、最先端科学実験で次々に明らかにする、あなたの記憶のウソ、認知の歪み、理解の錯覚。科学読み物。 単行は2011年、文庫は2014年刊。 原因の錯覚 三つの片寄りは、それぞれ独立していると同時に相互にから…

脳内タイムトラベルの思考を実際に実行に移す~書評「脳の中の時間旅行」

脳の中の時間旅行 : なぜ時間はワープするのか ハモンド氏はサイエンス・ライター、アナウンサー、心理学者。2014刊 夜と霧の作者、フランクルはアウシュビッツ収容所で、「将来自分がアウシュビッツの経験を講義する」姿を想像(しそれを実現した) 将来思考…