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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

日常生活に意識は要らない~『ハーモニー 』伊藤計劃(2010)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 本書はSFフィクション、21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、 人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。 医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、 見せかけの優しさや倫理が横溢する“…

牛丼1杯の原価って、いくらか知っていますか?~『吉野家で経済入門』

吉野家で経済入門 「牛丼1杯の原価って、いくら?」企業秘密をそんなに明かして大丈夫ですか!?(2016) 2014年、熟成肉登場 一言で言えば「寝かせる」ということですね。・・・時間をおくことでタンパク質がアミノ酸のようなうまみ成分に変化するからです。 今…

なぜ人は芸術を崇めるのか?~『芸術崇拝の思想―政教分離とヨーロッパの新しい神』松宮秀治氏(2008)

芸術崇拝の思想―政教分離とヨーロッパの新しい神 芸術崇拝がヨーロッパでいかにして生まれ、どのように広まっていったかを、近代国民国家の政治原理である政教分離とからめて論じていく。(2008) 宗教と芸術の交代 政教分離とは18世紀後半から19世紀にかけて…

読書の目的は人生を変えること、である~『探検家の日々本本』角幡 唯介氏(2015)

探検家の日々本本 山の中で死にそうな目に遭うくらいなら、本を読んでたほうがよっぽどマシである。ノンフィクション作家であり探検家による、読書エッセイ。(2015) 読書は人生の予定調和をぶち壊す 人生をつつがなく平凡に暮らしたいのなら、本など読まない…

500年前の宗教改革は宗教の自由競争を生んでいた~『ロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで 』深井智郎氏(2017)

プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書) 1517年に神聖ローマ帝国での修道士マルティン・ルターによる討論の呼びかけは、聖書の解釈を最重要視する思想潮流につながりプロテスタンティズムと呼ばれることになった。(2017) 新プロテスタ…

正解のある"勉強"、正解のない"学び"の違い~『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』堀江貴文氏(2017)

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書) 義務教育の「常識」を捨てろ、「好きなこと」にとことんハマれ!(2017) 没頭するとは「学び」のこと 没頭する対象なんて、その気になればいくらでも見つかる。あなただってきっと、すでに出合…

シャープ経営危機の本質~『イノベーションはなぜ途絶えたか: 科学立国日本の危機』山口栄一氏(2016)

イノベーションはなぜ途絶えたか: 科学立国日本の危機 (ちくま新書1222) 山口氏はイノベーション理論・物性物理学の研究者、 かつて「科学立国」として世界を牽引した日本の科学とハイテク産業の凋落が著しい。(2016) イノベーション型企業シャープ 1912年に…

『モナリザ』の背景はなぜ荒涼とした風景なのか?~『ダ・ヴィンチ絵画の謎』斎藤 泰弘氏(2017)

カラー版 - ダ・ヴィンチ絵画の謎 (中公新書) 斎藤氏はイタリア文学、特にダ・ヴィンチの手稿の翻訳・研究で知られる。『モナリザ』の 左右の背景はなぜつながっていないのか、そもそもなぜこんなに荒涼とした風景なのか……。(2017) どう繋がっているか、分か…

1970年大阪万博に学ぶ、”偉くない人”がビッグ・プロジェクトを成功させる方法~『歴史の使い方 』堺屋太一氏(2010)

歴史の使い方 (日経ビジネス人文庫 グリーン さ 3-6) 堺屋氏は評論家、よく知られている歴史上の場面を引き合いに出して、歴史の「使い方」を語る。(単行2004、文庫2010) 偉くない人が企てる 日本は、地位が高くもなければ大金持ちでもない人、いわば「偉…

組織に人間は必要か?~『なぜ日本企業は勝てなくなったのか: 個を活かす「分化」の組織論』太田 肇氏(2017)

なぜ日本企業は勝てなくなったのか: 個を活かす「分化」の組織論 (新潮選書) かつて利点だった日本企業の「まとまる力」が、いま社員一人一人の能力を引き出すことの大きな妨げとなり、組織を不活性化させている。必要なのは、まず組織や集団から個人を「引…

私が新入社員に戻れたらここから始めたい~『最強のNo.2 会社と社会で突き抜ける最強のNo.2を極めろ!』

最強のNo.2 会社と社会で突き抜ける最強のNo.2を極めろ! U25 Survival Manual Series 人事の視点から見た、“普通のサラリーマン”が会社の中で成長し続け、社会で突き抜ける“プロフェッショナルな人材”になる方法。(2013) 組織のために、自分がなすべきこ…

写実絵画は科学として始まった~『 一六世紀文化革命』山本義隆氏

一六世紀文化革命 1 山本氏は科学史の研究家、16世紀、活版印刷は教会によるキリスト教の独占を打破した。そしてそれは他の業界にも広がっていった。(2007) 16世紀文化革命 中世における科学と技術の断絶状況を打ち破ったのは、芸術家や職人・技術者そして外…

TVキャスターが言葉にこだわる理由~『 キャスターという仕事』国谷裕子氏(2017)

キャスターという仕事 (岩波新書) 日本のジャーナリズムに新しい風を吹き込んだ“クローズアップ現代”。真摯に、そして果敢に、自分の言葉で世に問いかけ続けてきたキャスターが、二三年にわたる挑戦の日々を語る。(2017) クローズアップ現代 (クローズア…

現代の旅人から、30世紀の旅人へのメッセージ~『ブルーウォーター・ストーリー―たった一人、ヨットで南極に挑んだ日本人』片岡佳哉死(2015)

ブルーウォーター・ストーリー―たった一人、ヨットで南極に挑んだ日本人 全長7.5メートルという小さなヨットで 、命がけの航海をしていた若者がいた。(2015) 未知の惑星を旅する 1年のうち330日が雨降りという、チリ多島海の中部地域。島々は不気味な濃い…

牛丼に肉と玉ねぎしか入っていない訳~『吉野家 ~もっと挑戦しろ! もっと恥をかけ!』安部修仁氏(2016)

吉野家 ~もっと挑戦しろ! もっと恥をかけ! 吉野家人生45年余りの安部会長の挑戦し、乗り越える人生、そして安部会長がオヤジと慕った松田氏をはじめとする先人の教えを吉野家のDNAとして今に、そして未来に引き継ごうとする安部会長の強い意志がこめられてい…

世界的な仕事は小さなチームでも実現できる!~『小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード 』Jフリード氏×Dハンソン氏(2016)

小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード (ハヤカワ文庫NF) 大きな仕事は小さなチームでも実現できる。(2016) 小さなチームの成し遂げたこと 僕たちは会社を大きくせずに、小さな企業やグループが楽に仕事できるようなソフトウェアを開発して…

今更ながら、Googleは知識に価格メカニズムを導入していた~『知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能』野口悠紀雄氏(2017)

知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能 (朝日新書) 知識と情報の拡散は、この世界のあり方をどのように変えてきたか? インターネットは検索できる グーグルの方法は、そのページにリンクするサイトの数によってページを評価するものです。・・・引用文献…

進化論と経済政策、どちらの議論もどうして収斂しないのか?~『進化論の最前線』池田清彦氏(2017)

進化論の最前線 (インターナショナル新書) 池田氏は構造主義生物学の研究家、進化論はどこまで説明できるか?(2017) ネオダーウィニズムの限界 ネオダーウィニズムという学説の大きな柱は「突然変異」と「自然選択」ですが、遺伝子にどれほどの変異が起こ…

still lifeの意味を知っていますか?~『美術の誘惑』宮下 規矩朗氏(2015)

〈オールカラー版〉 (光文社新書) 宮下氏は美術史家、美術は政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する―。(2015) 木苺の籠 近寄ると絵の具の盛り上がりや粗い筆触が目立つばかりで、とくに訴えかける力はないが、見てみるとしみじみ…

人間にしかできないことは何か?~『人工知能の核心』羽生善治氏(2017)

人工知能の核心 (NHK出版新書) 羽生氏は棋士、 電王戦を中心としたコンピュータ将棋と人間の棋士の間で起きている様々な事象が、今後、人口知能が社会で応用されていくときに想定される事態を先取りしているように思えることです。(35ページ) 人口知能の特…

リーダーは誰にでもできる~『僕が「プロ経営者」になれた理由 変革のリーダーは「情熱×戦略」』樋口泰行氏

僕が「プロ経営者」になれた理由 変革のリーダーは「情熱×戦略」 HPとコンパックの統合を実行し、危機のダイエーを活性化させ、マイクロソフト日本法人の変革をリードした。自分と組織の「殻の破りかた」(2016) リーダーは誰でもできる 経営のプロや変革の…

リーダー何のために後ろを振り返えるのか?~『伸びる会社は「これ」をやらない!』安藤広大氏

伸びる会社は「これ」をやらない! 安藤氏は組織コンサルタント、「経営者が進んで現場に入り、現場の意見を吸い上げる」「こうした手法で、実際に組織の生産性や効率は上がらない(2017年) リーダーとしての社長の間違い 社員から好かれるために、社員の要…

会社の本質とは何か?~『リモートチームでうまくいく マネジメントの〝常識〟を変える新しいワークスタイル』倉貫 義人氏(2015)

リモートチームでうまくいく マネジメントの〝常識〟を変える新しいワークスタイル オフィスに通勤しなくても働くことのできる「リモートワーク」。(2015) 会社やチームに所属する人たちでも、好きな場所に住んで、通勤しないでも働けるようなワークスタイ…

誰も、組織を100%所有してはいけない~『 歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか 』堺屋太一氏(2004)

歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫) 堺屋氏は経済官僚出身の作家、中国史に学ぶ「勝てる組織」の作り方(単行は1983年、文庫は2004) モンゴル帝国 モンゴル帝国の出現は、世界史上、おそらく最大の大事件であろう。この帝国…

未来の記憶を作るには、、~『シナリオ・シンキング―不確実な未来への「構え」を創る思考法』西村 行功氏(2003)

シナリオ・シンキング―不確実な未来への「構え」を創る思考法 基礎となるシナリオ思考法、すなわちクリエイティブ・シンキングとロジカル・シンキングを統合した思考法が具体的によくわかる。(2003) 未来は不確実 環境は常に変化を続け、時に大きく不連続…

ハイテク企業に重要なのは技術か、マーケティングか?~『インテル 世界で最も重要な会社の産業史』M・マローン氏(2015)

インテル 世界で最も重要な会社の産業史 「半導体の集積密度は18~24ヶ月で倍増する」つまり「コンピュータの処理能力は指数関数的に向上していく」、1965年、インテルの創業者であるゴードン・ムーア博士が発表した論文に書かれていた半導体の能力に関する洞…

そもそも失敗の存在に気づいているか?~『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』Mサイド氏(2016)

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 サイド氏は英国のコラムニスト、ライター、だから人は、同じ過ちを繰り返す――。(2016) 医療過誤は死因の第3位 1999年、米国医学研究所は「人は誰でも間違える」と題した画期的な調査レポートを発表した…

毎日進化すれば、1番になれる~『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA』三木雄信氏

孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA―――終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術 三木氏はソフトバンク社長室長を経て、事業化として独立。孫正義社長のどんなむちゃぶりにも答えるために必要だったのが、超スピードで、かつ確実に成…

来世信仰たるキリスト教と資本主義はどうして共振するのか?~『「棲み分け」の世界史』下田淳氏(2014)

「棲み分け」の世界史―欧米はなぜ覇権を握ったのか (NHKブックス No.1222) 下田氏はドイツ史・ヨーロッパ史の研究家、かつて文明に程遠い周縁の地であったヨーロッパが武力によって世界を支配して以降、国際秩序に変化はない。彼らの飛躍的発展を可能にした…

あなたの業界にフリーランスがやってくる~『フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方』筒井 冨美氏(2017)

フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方 (光文社新書) 筒井氏はフリーランスの麻酔医、大学病院の教授の権威は失墜し、野心溢れる若手医師が目指す存在ではなくなった。専門的なスキルを売りにして腕一本で高額な報酬を得るフリーランス医師は、 病院にとって…

現代科学の特徴は何か?~『科学の発見』S・ワインバーグ氏(2016)

科学の発見 ワインバーグ氏は素粒子物理学の研究家、1979年ノーベル賞受賞。「美しくあれかし」というイデアから論理を打ち立てたギリシャの時代の哲学がいかに科学ではないか。(2016) 物理学の目標とは何か? 物理学の目標および標準はその間(過去百年単…

この世の法則、科学では因果律といい、仏教では縁起、という~『 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話』佐々木閑氏×大栗博司氏(2016)

真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話 (幻冬舎新書) 佐々木氏は仏教哲学、大栗氏は素粒子論、の研究家。 心の働きを微細に観察し、人間の真理を追究した釈迦の仏教。 自然法則の発見を通して、宇宙の真理を追究した近代科学。 アプローチこそ違うが、この世の…

仏教用語「空」と数字「0」は語源が同じだった~『 運が99%戦略は1% インド人の超発想法』山田真美氏(2016)

運が99%戦略は1% インド人の超発想法 (講談社+α新書) 山田氏はインド神話の研究家、30年に渡りインドと向き合ってきた。本書はインドと日本の比較文化論。(2016) 0はインド人の発見 よく知られているように、「0」の発見はインド人の偉業である。・…

人生という長旅を謳歌する方法~『いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅』石田ゆうすけ氏(2010)

いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅〈2〉 (幻冬舎文庫) 7年半もぶっ通しで、自転車で世界を旅した著者。行かずに死ねるか、の続編(2010) 旅のマンネリ化 南米では旅は2年目を迎えた。1年というひとつの区切りを終え、さら…

人類はいつからコンクリートを使っているか?~『 コンクリートなんでも小事典』土木学会関西支部

コンクリートなんでも小事典―固まるしくみから、強さの秘密まで (ブルーバックス) コンクリートは 維持管理をきちんとすれば、構造物を100年もたせることも可能。(2008) コンクリートはなぜ固まるか セメントの原料には、主に石灰石と粘土、そして少量のけ…

ネットの会話とは、居酒屋の会話の様なもの~「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) 中川氏はトニュースサイトの編集者、普及しすぎて、いまやバカの暇潰し道具だ。(2009) テレビの時代は本当に終わったのか? 少なくとも日本の場合、結局これが真実だ。 ・最強メディアは地上波テレビ。彼らが最強で…

すみません、どうしても仕事がうまくできません~『 不格好経営―チームDeNAの挑戦』南場 智子氏(2013)

不格好経営―チームDeNAの挑戦 南場氏は1999年DeNAを設立、経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。」――創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。(2013) すみません、どうしても仕事がうまくできません (最も…

イスラム教のモスクはどうやって誕生したか?~『 増補 モスクが語るイスラム史: 建築と政治権力』羽田 正 氏(2016)

増補 モスクが語るイスラム史: 建築と政治権力 (ちくま学芸文庫) 羽田氏は歴史学の研究家、モスクは単なる「祈りの場」ではない。人々の社交の中心であり、教育施設、宿泊所、そして政治活動の舞台など、多様な役割を担ってきた。(2016) 最初のモスク 622…

コピーのどこがいけないのか?~『シミュレーショニズム』椹木 野衣氏(2001)

シミュレーショニズム (ちくま学芸文庫) 椹木氏は美術評論家、恐れることはない、とにかく「盗め!」世界はそれを手当たり次第にサンプリングし、ずたずたにカットアップし、飽くことなくリミックスするために転がっている素材のようなものだ―(2001) 戦後の…

あなたの仕事は楽しいですか?~『マッキンゼー流 最高の社風のつくり方』N・ドシ氏×L/マクレガー氏(2016)

マッキンゼー流 最高の社風のつくり方 社員が生き残りをかけて同僚と戦うか,それとも勝つために競合他社と戦うか,それを決めるのは「社風」だ !(2016) 社風の良い会社 (米国のスーパーマーケットチェーンである)ホールフーズ社の社風に特別な力があるのは…

”生きているだけで丸儲け by さんま”を実践するには、、、~『 まだ「会社」にいるの? 』山口揚平氏(2013)

まだ「会社」にいるの? ~「独立前夜」にしておきたいこと~ 山口氏は金融出身のコンサルタント、「会社を辞めたい、でも辞める勇気がない」そんなジレンマを抱える人にの背中をそっと押したくて、 僕はこの本を書きはじめました。(2013) 能力を高めるより期…

無頼とはルーティーンに埋没しない人のこと~『 ヤクザと日本―近代の無頼』宮崎学氏(2008)

ヤクザと日本―近代の無頼 (ちくま新書) 宮崎氏はノンフィクション作家、ヤクザとは、法の支配がおよばない炭鉱・港湾などの最底辺社会に生きた者たちが、生きんがために集まり発展したのが近代ヤクザの始まりといえる。(2008) 1884年賭博犯処分規則が布告…

ストップウォッチを持って仕事をしたことがありますか?~『 生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』伊賀泰代氏(2016)

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの 伊賀氏はキャリア形成コンサルタント、日本企業は生産現場での高い生産性を誇ったが、ホワイトカラーの生産性が圧倒的に低く世界から取り残された原因となっている。(2016) 生産性とは生産現場だけのも…

人はなぜコレクターになるのか?~『 現代美術コレクター』高橋龍太郎氏(2016)

現代美術コレクター (講談社現代新書) 高橋氏は精神科医、1997年から現代美術の収集を始め、全国でコレクション展を毎年開催するほどの重要なコレクションを築き上げる。(2016) なぜ人は美を求めるのか? 人類は類的存在だと言われている。これは単独でし…

マネージャ―は部下に任せるのが本当にいいのか?~『HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント 』A・S・グローブ氏(2017)

HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント インテル元CEOのアンディ・グローブが、後進の起業家、経営者、マネジャーに向けて、一字一句書き下した傑作。(原書は1984年、復刊は2017) 部下をどうやってマネージするか? マネージャー…

250年前、チェス指しロボットが存在していた!?~『 謎のチェス指し人形「ターク」』T・スタンデージ氏(2011)

謎のチェス指し人形「ターク」 スタンデージ氏は作家、1770年、ウィーンで常軌を逸した発明がベールを脱いだ。通称「ターク(トルコ人)」というロボットは、世界第一級のチェスの指し手だった! (2011) チェス指し人形「ターク」の誕生 1769年の秋のある…

いつ、カースト制度はインド社会に導入されたのか?~『 インド人の謎』拓 徹氏(2016)

インド人の謎 (星海社新書) 拓氏は現代カシミールの社会史・政治史の研究家、混沌のインドはいつから混沌のインドになったか?(2016) カースト制度はイギリスが再定義した 広大なインド亜大陸を統治するにあたり、イギリス政府にはインド社会の性格を理解…

どうしてヒトの脳は大きくなったのか?~『幼児化するヒト - 「永遠のコドモ」進化論』C・ブロムホール氏(2005)

幼児化するヒト - 「永遠のコドモ」進化論 ブロムホール氏は動物行動学のバックグラントを持つTVディレクター、地球上で最も奇妙な進化のプロセスを続けてきた人間は幼児化してきた!(2005) デズモンド・モリス氏の序文より (本書の)テーマは、私たちが…

オリジナルを追求することに失敗はない~『 ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』A・グラント氏(2016)

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代【2016年Kindle三笠書房ランキングベスト10書籍】 グラント氏は組織心理学者、「独創性」は、与えられるものではない。すでにあなたの中に存在するのだ――(2016) オリジナルとは 私のいう「オリジナ…

実は20世紀、日本はパワーゲームの主役だった~『優位戦思考に学ぶ 大東亜戦争「失敗の本質」』日下公人氏×上島嘉郎氏(2015)

優位戦思考に学ぶ 大東亜戦争「失敗の本質」 大東亜戦争における日本の「失敗の本質」とは何か? それは、「戦争設計のなさ(政治的に何を勝利とするかが不分明)」であったこと。我々はここから何を学ぶか?(2015) 優位戦思考 優位戦は、攻めることも守る…